広がる祈りの輪(ひろがるいのりのわ)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「週刊レイヴン」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
グランドカンパニー特設ページ 更新 (2012/10/25) 編
広がる祈りの輪
浮かび上がる神印に希望を託して
黒衣森の木々の1本、そのまた無数に空いたウロの中の1穴から、鋭いクチバシで一片の真実をつつき出す「週刊レイヴン」主筆のグッドフェローです。今回は、人々に間に広がりつつある祈りの輪について、お届けしましょう。
エオルゼア戦乱期
思い起こせば、すべては15年前に始まった。
第六星暦1557年、北方の大国「ガレマール帝国」が隣都市「アラミゴ」に攻め入り、エオルゼアへの侵略を開始した。
その5年後、第六星暦1562年には飛空戦艦の大艦隊をもってモードゥナ地方へと進軍したが、銀泪湖の幻龍「ミドガルズオルム」に率いられたドラゴン族の猛反撃によって、帝国軍は撤退を余儀なくされた。さらに蛮族勢力が次々と「蛮神」を召喚したことで、さしもの帝国軍も進軍を停止し、戦局は膠着状態に陥ったのである。
だが、この均衡状態は脆くも崩れ去った。
第六星暦1572年、ガレマール帝国皇帝ガルヴァスは、ダーナス軍団長率いる第VII軍団を送り込み、侵略戦争を再開させたのである。
祈りよ届け、十二神に!
この危機に対し、我らがグリダニアは幻術皇カヌ・エ・センナ様の導きの下、グランドカンパニー「双蛇党」を結成。冒険者の力を借りつつ、事態の打開に向けて動き出した。
交易都市「ウルダハ」や海洋都市「リムサ・ロミンサ」においても同様の動きが見られ、そして遂には互いに手を取り合い、エオルゼア同盟軍を発足させたのである。
現在、エオルゼア同盟軍は戦力を集結させ、カルテノー平原に布陣する帝国軍第VII軍団との決戦に備えている。戦いの準備は整いつつあるのだ。
それでは、我らは何ができるだろうか?
学術都市「シャーレアン」より来たりし賢人、ルイゾワ師は都市民や冒険者に対し、「十二神の印が現れた秘石に祈りを捧げよ」と説いている。
この期に及んで神頼みか? そう反論したくなる気持ちも確かにある。
だが、碩老樹瞑想窟に保管された過去数百年の史書をひもといても、未だかつて神の印が現れたことなど記録されていない。確かにこれは、エオルゼアに迫る未曾有の危機に対し、十二神が御力を示そうとしている証のようにも思える。
こうした考え方が広まったためか、多くの人々がエオルゼア各地に現れた「十二神秘石」を巡り、祈りを捧げる巡礼をはじめているという。
例えわずかと言えども希望があるのなら、読者諸君も共に祈ろうではないか。
同盟軍に勝利を! エオルゼアに救いあれ!
オリバー・グッドフェロー