パッチ(ぱっち/patch)
ひとかたまりのプログラム修正を表すIT用語。

概要

IT用語としての意味は文脈によって幅があるため、ソフトウェアを専門にしている者であっても、あるいはそういった者あればこそ、その解釈には幅がある。「ソフトウエア会社が違えば違った意味である」と考えて差し支えないレベルである。
本来は「つぎあて」という意味の単語であるため、「応急的な修正」といった意味で使われる場合もあるが、傾向としては「こまめな変更」といった積極的な意味と考える事もできる。

FFXIVにおけるパッチ

FFXIVにおいては、大幅な仕様変更を伴う修正からパッチノートが10行ほどで終わるバグ修正まで、全て「パッチ」と呼ばれる傾向にある。
patch1.18b現在、パッチに振られた番号はすべて1.XXの形であるが、これが2.00になる時、パッチと呼ばれるのかバージョンアップと呼ばれるのかは不明である。

FFXIVでも当初は「バージョンアップ」という名称であったが、開発体制刷新に伴い、しばらくして「パッチ」という名称になる。
吉田P就任後は、約2週間間隔でパッチが行われていたが、パッチ1.17aとパッチ1.17bの間の実装間隔が1ヶ月となったことを始めとして不定期化するようになる。


これまでの傾向として、整数部は常に1となっている。
小数点以下の数字が一塊の仕様を表し、この数字が変化する時は概して大幅な仕様変更となる。パッチのスケジュールはこの小数点を上げて行くという考え方に基づいて立てられているようだ。
末尾のアルファベットは、スケジュールに拠らず、緊急性の高いバグ修正が行われた場合(や、スケジュール的に間に合わなかったので本来含めるべき仕様追加をした場合)に付けられる傾向にあるようだ。

この件に関して、吉田P/Dからコメントがでた。
**長文なので、要約している。
投稿者:Naoki_Yoshida
小分け実装を実施できないことについてちょっと触れます。
パッチの配布の際には「マスター検証」という、通常のQA(デバッグ)よりも、
安定性を重視した検証を行う必要があります。
パッチ毎に毎回行う必要があるので、結果的に全タスク実装完了が、どんどん先へ伸びていくことになります。
ある程度まとめる理由のひとつがこれです。
もうひとつはリストに載っている項目が、それぞれ並行タスクであること。
このようにコンテンツやシステムを最速で、できるだけ効率良く実装するために
計画を練る時間が必要で、計画を実行してリリースするためには、
丁度よい着地点=「区切り」が必要になります。(パッチに乗せられるか、諦めて次回にするか、ギリギリの調整が最後まで続きます)
1.17までは個別リリース可能な規模でしたが、ひとつひとつの実装コストが、
大規模なシステム/コンテンツ化してきており、単純に2週間程度では実装できないものが
多くなっていることも理由です。
→【実装予定】パッチ1.19について【これでいいのか】

パッチの一覧

2011年

patch主な内容
→1.19パッチノート(2011/09/25)フィジカルレベルの廃止,各種数値調整,占有システムの変更,チェーンボーナス導入などバトル改修第2段,新レシピ追加,ギルドリーヴ受注の改修,蛮族拠点の実装,蛮神イフリート戦などなど
→1.18bパッチノート(2011/08/11)装備品耐久度減少のデスペナルティの見直しを中心
→1.18aパッチノート(2011/08/09)ギルドリーヴの調整およびユーザーインターフェースの調整など
→1.18パッチノート(2011/07/21)インスタンスレイドの実装,簡易施設実装、バトル改修第1段となるオートアタックの導入、敵視アルゴリズムの変更、ギルドリーヴの調整など
→1.17cパッチノート(2011/06/15)不具合修正
→1.17bパッチノート(2011/05/23)ターゲットサークル改修
→1.17aパッチノート(2011/04/25)サブクエスト追加、コンテンツ物品調達」実装など
→1.17パッチノート(2011/04/14)マイセンタ横の岩が削除、マップコリジョンの一部廃止、NM追加、PT/ビヘスト人数調整、魔法エフェクト拡大など
→ 1.16aパッチノート(2011/03/25)サブクエストにおいて討伐対象のモンスターを倒した際に、経験値/修錬値/戦利品を入手することができるようになる。製作において、「レパートリー」の「製作履歴」がクラスごとに8件ずつ保存されるようになる。ターゲットサークル改修など
→1.16パッチノート(2011/03/04)サブクエスト追加、パッシブモード時にMPが回復、キャラクターのコリジョン廃止、コブランオンライン終了、モンスターサイズ調整など
→1.15bパッチノート(2011/02/18)8人以上のPTでの獲得修錬値/経験値の下方修正、製作によって得られる経験値が全般的に引き下げられる。ほか。
→1.15aパッチノート(2011/02/03)アイテムサーチの検索結果に、20件までの販売するリテイナー名と価格が表示されるようになる。スタック数が12個だったものが99個に変更。蒸留水が飲めなくなる。など。

2010年

patch主な内容
→アイテムサーチ(2010/12/22)アイテムサーチ機能実装、インプ系のモンスターが使用するアビリティ「魔法放題」の威力調整など
→バージョンアップ情報(2010/12/16)NM追加、サボテンダー系のモンスターが使用する「針千本」がパーティ人数に応じてダメージが分散されるようになる。リテイナー2体雇用可能に。レシピ・アイテム追加など
→バージョンアップ情報(2010/11/26)PC/リテイナーが所持できるアイテム枠の上限が80 → 100に変更、下着の損耗がなくなる。戦利品の+1+2が出なくなる。リーヴの難易度変更可能になる。ランクアップに必要な修練値の見直し、など。
→バージョンアップ情報(10/28)不具合修正
→バージョンアップ情報(10/22)修理NPCの優先表示、ファストキャストの効果が+20%に修正など
→バージョンアップ情報(10/15)クリスタルおよびシャードの所持数上限が9999個に変更など
→バージョンアップ情報(10/8)パーティボーナス変更、戦闘中に上昇した修練値が戦闘終了後に入手できない場合がある問題への対策など
→バージョンアップ情報(10/1)突貫先生死亡、ヘイスティハンドが難易度を無視して成功する不具合修正など

関連項目

プロデューサーレター】【FF11:バージョンアップ】【FF11:パッチ