出征兵士を送る風(しゅっせいへいしをおくるかぜ)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「ハーバーヘラルド」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
グランドカンパニー特設ページ 更新 (2012/10/04) 編
出征兵士を送る風
連合艦隊ベスパーベイに向け出航
我らが母なる海はすべての陸に通じ、我らが家たる船は遠き隣人の声を運ぶ。
さて、今週リムサ・ロミンサに入港した船は、どんな報せを届けてくれたのだろう?
港を泳ぐ最新の話題を、船乗りの情報誌『ハーバーヘラルド』が釣り上げる!
リムサ・ロミンサ連合艦隊進発
薄もやの立ちこめた早朝の港は、いつになく緊張感に包まれていた。
漆黒の提督服を身にまとったメルウィブ提督が、メインマストに深紅の「龍船旗」を傾げた巨船に乗り込むためタラップを登ってゆく。黒渦団の総旗艦、「トライアンフ号」。ナルディク&ヴィメリー社が建造した最新鋭のガレアス船だ。
その船倉と甲板には、提督の乗船を今や遅しと待つ多くの陸兵の姿があった。一足先に港を出て、洋上で待機していた大小総計28隻の船においても、同様の光景が見られたことだろう。黒渦団とバラクーダ騎士団、そして海賊諸派が派遣した船からなるこの大船団は、総旗艦「トライアンフ号」の合流をもって「リムサ・ロミンサ連合艦隊」となり、初陣の時を迎えるのだ。
いざ征け決戦の地へ
彼ら「連合艦隊」が目指すのは、ザナラーンの「海の玄関口」であるベスパーベイだ。
当地にて、提督自らが率いる遠征部隊の第一陣は、アルデナード小大陸へと上陸し、ウルダハの「不滅隊」とグリダニアの「双蛇党」の軍勢と合流する。その後の行程について、黒渦団軍令部は固く口を閉ざしているが、ガレマール帝国が進出しているモードゥナ南方のカルテノー平原を目指して軍を進めるだろうというのが、大方の見方だ。
そう、いよいよエオルゼア都市軍事同盟は、ガレマール帝国と決着を付けるつもりなのである。
この日の朝、「連合艦隊」は母港リムサ・ロミンサを後にした。
だが、これに続く第二陣の編成も、着実に進められているようだ。その中核となるのは、冒険者によって構成された「特殊陸戦隊」、陸戦のエキスパート集団として知られる部隊である。現在、各地に出没している帝国軍部隊の迎撃任務についている彼ら冒険者部隊が加われば、黒渦団最強の布陣が完成するだろう。
となれば、あとは運を天に任せるだけ。戦場に赴く海の強者たちに、リムレーンの祝福があらんことを!
ユマ・モルコット