紅蓮祭総力特集 海賊が明かす謎の事件と疑惑のイベントの危ない関係(ぐれんさいそうりょくとくしゅうかいぞくがあかすなぞのじけんとぎわくのいべんとのあぶないかんけい)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「ハーバーヘラルド」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
紅蓮祭/大炎獣ボンバード登場! (2011/08/08) 編
提督がひた隠す本当の理由
紅蓮祭総力特集
海賊が明かす謎の事件と疑惑のイベントの危ない関係
我らが母なる海はすべての陸に通じ、我らが家たる船は遠き隣人の声を運ぶ。
さて、今週リムサ・ロミンサに入港した船は、どんな報せを届けてくれたのだろう?
港を泳ぐ最新の話題を、船乗りの情報誌『ハーバーヘラルド』が釣り上げる!
小さな石から大きな火種
海賊ってのは大仰な話をすると相場がきまってる。
連中発の話ときたら、やれガレオン船よりでかい海蛇を見ただの、やれ目映い流星群を見ただの、これまでも信じ難いものばかりだった。
だが、今回ばかりは、そうとも言い切れないようだ。
白妙河を遡上して盗品を売り捌いている、ある海賊のもたらしたクルザスの話をそのまま記載しよう。
「アウルネストって村の郊外に隕石が落っこちて、そこから大山羊よりどでかいボムが現れたんだとよ。
しかも虫を片っ端から喰らいながら、さらにでかくなってイシュガルドの正門まで迫ったらしい。ゲヒヒ……気どった装甲騎士も泡喰ったらしいぜ」
「あん、他に情報だ? その怪獣、イシュガルド人はボンバードって呼んでたっけ」
……これだけ聞けば、よくあるヨタ話だ。
だが我が社の特派員も、それ以前に彼の都市の玄関「大審門」で謎の大爆発が起きたことを伝えてきていたとしたら? さらに続報では、完全武装した騎士多数が火傷を負った上、市内は余熱でひどく暑くなり、彼の国の市民は青息吐息らしい。
しかも、だ。これは対岸の火事ってわけじゃあないんだ……。
疑惑の祭り
いま市内で「紅蓮祭」という祭りが準備されていることは、読者諸君も知っていよう。 だが、不思議じゃないか? くそ暑い日が続いてるってのに、なんでまた街路に暑苦しいボムを模した気球を揚げるんだ?
しかも、紅蓮祭実行委員には財政が火の車の冒険者ギルドも名を連ねている……妙だよな?
ある噂じゃ、あのギルドは国から大枚を受け取り、怪獣対策に乗り出したって話だ。
あの気球もその一環。街中まで侵入された時、怪獣の眼を欺くためのデコイらしい。
なに、怪獣騒ぎは遠い国の話だって? ひとつ言っておこう。
ラノシアにも隕石がたくさん降ったって事実をだ。
ユマ・モルコット