黒渦団、イシュガルド攻略へ!?(こっかだんいしゅがるどこうりゃくへ)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「ハーバーヘラルド」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
グランドカンパニー特設ページ 更新 (2011/07/21) 編
黒渦団、イシュガルド攻略へ!?
山岳戦での勝算は? 沈黙を続ける都督
我らが母なる海はすべての陸に通じ、我らが家たる船は遠き隣人の声を運ぶ。
さて、今週リムサ・ロミンサに入港した船は、どんな報せを届けてくれたのだろう?
港を泳ぐ最新の話題を、船乗りの情報誌『ハーバーヘラルド』が釣り上げる!
波止場にはためく龍船旗
我らの母港が様変わりしつつあるってことに、気づいていない船乗りはもぐりだ。
なに、港はいつも変化してる? いや、確かにそうだが、近ごろのはちょっと毛色が違う。
そう、街中ではためく「赤地に黒のロングシップ」の軍艦旗、あの「龍船旗」の話だ。
グランドカンパニー「黒渦団」設立に伴う士気高揚のためとかで、軍のお偉方が決めたらしいが、ここは腐っても自由港だ。雄々しい旗を見て気分が高揚する向きもあるだろうが、苦々しく思う反骨精神旺盛な御仁も少なくないことだろう。
そもそも一体全体、メルウィブ都督率いる黒渦団は、我が国の武力を結集して、何をやらんとしているのか? その真相に近づく極秘資料を幸運にも入手できた。
イシュガルド揚陸作戦?
まず下の図を見てほしい。これは本誌取材班が独自ルートで入手した黒渦団の内部資料だ。情報提供者によれば、これはイシュガルドの騎兵団が、ゼーメル要塞奪還作戦に参加する傭兵に配布したものの写しらしい。
【ゼーメル要塞A地区作戦図】
ゼーメル要塞A地区は構築の途上である。壁面はほぼ天然洞窟のままであり、危険な場所も多い。
不用意に、作戦領域外に足を踏み入れることを固く禁ずる。
現時点では、洞内に立て籠もった侵入者が、どのようなトラップを仕掛けているのか、不明な点が多いからだ。
だが、作戦図を頭に入れ、命令を忠実に実行すれば、姑息な侵入者など恐るるに値しない、と約束しよう。
諸君らの賢明な活躍に期待する。
I
「チョコボ房入口」 内部の内装工事中、侵入者の銃撃を受け、我が軍の採掘師多数が落命している。
II
「虎口」 殺人孔や騎士隠しが設置される予定であった。
侵入者が、ここに伏兵を置く可能性は高い。
III
「大広間入口」 要塞各部へと至る大広間へと続く門。
侵入者が、ここにトラップを仕掛けた可能性は高い。
ゼーメル要塞といえば、イシュガルドが建造中だった対龍要塞だ。だが、地図の但し書きに記されている、銃で武装した侵入者は、易々と要塞に侵入し、占領している。
我が国の陸戦隊以外に、そのような作戦をやってのけられる、火器で武装された軍隊があるだろうか?
……ひとつだけある。そう、ガレマール帝国軍だ。
先日刊行された拝金雑誌『ミスリルアイ』のスクープ「ゼーメル要塞、陥落!」。いつもの投機を煽る憶測記事かと思っていたが、どうやら今回ばかりは本当だったらしい。
それにしても、このイシュガルドの軍事機密の写しを、黒渦団が用意している理由とはなんだ?
ここからは想像に過ぎないが、黒渦団は同要塞の調査を名目にして、帝国の軍事力を探り、あわよくばイシュガルド領の攻略をも視野に入れているのではあるまいか?
未曾有の国難に備えて設立された黒渦団。はたして、その力はどこに向かうのか? 帝国との直接対決の切り札なのか、それとも混乱に乗じてエオルゼアに覇をとなえる武力なのか……
まずは、そのお手並み拝見といったところだ。
ユマ・モルコット