麗しのマイチョコボ(うるわしのまいちょこぼ)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「ハーバーヘラルド」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
グランドカンパニー特設ページ 更新 (2012/01/19) 編
我らが母なる海はすべての陸に通じ、我らが家たる船は遠き隣人の声を運ぶ。
さて、今週リムサ・ロミンサに入港した船は、どんな報せを届けてくれたのだろう?
港を泳ぐ最新の話題を、船乗りの情報誌『ハーバーヘラルド』が釣り上げる!
ウラヌス号の悲劇
昔話をしよう。今より遡ること約100年、第六星暦1468年。アラミゴ軍がグリダニア領との国境に位置するベロジナ川を渡り、ティノルカ東部の領有権を主張した。軍事国家「アラミゴ」による対グリダニア侵略戦争として知られる「紅葉戦争」の幕開けである。
この戦争は、翌年にアラミゴの覇権主義を警戒したリムサ・ロミンサ、ウルダハ、イシュガルドの三国が援軍を派遣し、グリダニアと連合軍を結成したことで、守り手側の勝利に終わった。
その最後の戦いとなった第二次ティノルカ会戦の戦場に、ベルトラン・デュランデルという名の若きイシュガルド騎士がいた。俊足の名チョコボ「ウラヌス号」を駆り、斥候を務めていた彼は、見事にアラミゴ軍の別働隊を発見。しかし、敵兵に見つかり矢傷を受けてしまう。
深手を負い、生死の淵をさまようベルトランを鞍上に乗せたまま、ウラヌス号は本陣までの長き道のりを駆け戻った。かくしてウラヌス号は、若き主の命を救ったのである。
さらにベルトランの報告により敵別働隊の動きを知った連合軍は、アラミゴ軍に包囲される危機を脱するや、反転攻勢をかけて歴史的大勝利を飾ったのであった。
しかしながら、ウラヌス号がこの勝利を知ることはなかった。本陣に到達したと同時に倒れ込み、そのまま息絶えてしまったからである。
そう、ウラヌス号もまた矢傷を受けていたのだ。
チョコボ用新式装甲は供給間近?
名チョコボ「ウラヌス号」の命を奪ったのは、側胸に突き刺さった一本の矢だった。
だが、ウラヌス号がナルディク&ヴィメリー社製の新式装甲を装着していたとしたら、その結末は違っていたかもしれない。
グランドカンパニー「黒渦団」からの要請で、チョコボ用新式装甲の開発を進めていた同社は、このほど設計作業を終え、試作品を完成させたようだ。黒渦団筋の情報によれば、既に試着させたチョコボの試し乗りが行われているようで、順次、増産体制に移行する計画だという。
噂では、チョコボの動きを阻害しないよう半甲冑式を採用しているのだとか。それも一種類ではなく、複数種の形状があるという。いよいよ現実味を帯び始めた重チョコボ騎兵構想。その勇姿を拝める日も近いのではないだろうか?
ピーター・ウィンソム