国防特集 不滅隊、募兵枠を拡大!(こくぼうとくしゅうふめつたいぼへいわくをかくだい)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「ミスリルアイ」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
グランドカンパニー特設ページ リニューアル (2011/10/03) 編
国防特集 不滅隊、募兵枠を拡大!
その陰に見られる砂蠍衆同士の駆け引きとは?
瞬きせず、涙を流さず、眠りもせず、多忙な貴方に代わって市場をウォッチし続ける霊銀の眼「ミスリルアイ」。
そんな我が編集部が今回注目したのが、不滅隊の募兵にまつわる話題だ。
異邦人登用が本格化
「グランドカンパニー復古祭」によって本格化した不滅隊の募兵活動では、特にアラミゴ流入民と冒険者に対する勧誘が重視されているらしい。なぜ不滅隊は、異邦人たちを積極的に迎え入れようというのか? そこには砂蠍衆同士の微妙な駆け引きが影響しているようだ。
我らが都市の治安を支えてきた自警組織「銅刃団」は、財界の有志たちの献金によって雇用された傭兵集団である。なかでも多額の資金を投じてきたのが、東アルデナード商会のロロリト会長やミラージュトラストのテレジ・アデレジ総帥といった砂蠍衆の面々だ。有力財界人による国家運営を標榜する彼らは、俗に「共和派」と呼ばれる。一方、不滅隊を率いるラウバーン局長は、砂蠍衆でありながらナナモ女王に忠誠を誓う「王党派」として知られる人物だ。
不滅隊の設立にあたっては、銅刃団や鉄灯団など既存の自警組織を吸収して統合する案が出されたものの、共和派が強行に反発したため計画は頓挫。結局、不滅隊は独自の戦力確保に動いたという経緯がある。
そこで、注目されたのが亡命アラミゴ人の存在だ。ウルダハ市民権を購入できるほどの財を成した者の多くが、傭兵として身を立てていた元アラミゴ軍人であったためである。実戦経験豊富で指揮能力に長ける彼らを取り込むことは、自身もアラミゴ出身であるラウバーン局長にとってごく自然の流れだったのだろう。
彼は元アラミゴ軍人から志願者を集めると同時に、銅刃団を含む各組織からも広く転属希望者を募り、三個大隊規模の兵力を確保。これを教導部隊とすることで、銅刃団や鉄灯団を鍛え上げ、ウルダハの軍事力を底上げする方針を選択したのである。
だが、アマルジャ族やガレマール帝国の軍勢に対抗するには、まだまだ万全とは言いがたい。不滅隊筋の情報によれば、新たに遊軍的に運用できる外国人部隊を拡充する動きがあるという。市民権を持たない者にまで募兵対象を拡大することで、在野の優秀な人材を登用しようという訳だ。アラミゴ流入民や冒険者の諸君にとっては、ウルダハで一旗上げる大きなチャンスといえるだろう。我こそはと思う者は、是非ともこれを機に不滅隊の門戸を叩いてほしい。
軍事評論家:オオサク・イイサク