モーグリ族「神降ろし」を断行か?(もーぐりぞくかみおろしをだんこうか)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「週刊レイヴン」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
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グランドカンパニー特設ページ 更新 (2012/02/02) 編
モーグリ族「神降ろし」を断行か?
伝説の善王を巡り飛び交う憶測と噂
黒衣森の木々の1本、そのまた無数に空いたウロの中の1穴から、鋭いクチバシで一片の真実をつつき出す「週刊レイヴン」主筆のグッドフェローです。今回はグリダニアで囁かれる「モーグリ族による神降ろし」の噂について、お届けしましょう。
おとぎ話のモーグリ王
モーグリ族と人々との交流の歴史は長く、地下都市「ゲルモラ」時代に遡る。 だが、当初は必ずしも両者にとって、良い関係とは言いがたかった。ゲルモラの民が、精霊の許可なく、森の恵みを糧とした生活を送っていたからである。当時のモーグリ族にとって、ゲルモラの民は「森を荒らし、精霊を怒らせるやっかい者」であったのだ。
だが、我らの祖先が精霊との対話を成功させ、森への居住を許されてから、モーグリ族と人々との関係は好転した。徐々に互いの距離を縮め、今では精霊と人々とを繋ぐ仲介者として、モーグリ族は我らの良き隣人となっている。
しかし、我々はモーグリ族のことを、どれほど理解しているといえるのだろう?
彼らは今でも森の中で暮らすことを好み、都市で過ごすことは稀だ。このような生活様式から、根本的な思想や倫理観に至るまで、彼らの文化は、我らと大きく異なっている。
モーグリ族に伝わる神話や伝承の類もまた独特だ。その筆頭が、かつて天界に暮らしていたというモーグリ族が下界へと降りてきた、という言い伝えだろう。
神話の時代、モーグリ族を束ねていた善王モグル・モグXII世は、神々の間で大戦争が起こった際に、天界から糸を垂らして、一族を下界に降ろし避難させたという。しかし、我らの間には、十二神の間で「神々の戦い」が勃発したなどという神話は残されていない。 そのため、神学者の多くが「善王」の逸話を、一種のおとぎ話と解釈していた。だが、最近になって、モーグリ族が神降ろしを行い「善王」を召喚したという噂が、まことしやかに囁かれ始めている。
存在しないはずの「おとぎ話の王」が、この世に現れる。果たして、そのような文字通り「おとぎ話」の如き出来事が、実際に起こりえるのか?
現在、グリダニアに滞在している蛮神討滅の提唱者、ルイゾワ氏の周辺も、腕利きの冒険者たちが集まり、なにやら慌ただしい気配である。ルイゾワ氏は、「善王」の召喚を事実と認識し、これを「蛮神」として討滅しようとしているのではないだろうか? 真偽の程は解らないが、仮に存在しないはずの「善王」の召喚が事実だとすれば、何かがエオルゼアの理を歪めているのかもしれない。巷にあふれる「第七霊災」の噂ともども、不安を掻き立てられてしまう今日この頃である。
オリバー・グッドフェロー