来たれ冒険者!

来たれ冒険者!(きたれぼうけんしゃ) / 逆引
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「ハーバーヘラルド」の一つ。
the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。

グランドカンパニー特設ページ リニューアル (2011/10/03)

来たれ冒険者!
黒渦団、一大募兵キャンペーンを展開!

我らが母なる海はすべての陸に通じ、我らが家たる船は遠き隣人の声を運ぶ。
さて、今週リムサ・ロミンサに入港した船は、どんな報せを届けてくれたのだろう?
港を泳ぐ最新の話題を、船乗りの情報誌『ハーバーヘラルド』が釣り上げる!

黒渦団の募兵キャンペーン

街中にはためく真紅の「龍船旗」も見慣れちまった今日この頃。今度は黒渦団の連中が街頭に繰り出して、「グランドカンパニー復古祭」と題した冒険者相手の募兵キャンペーンを開始した。
奴らが大声でわめきたてる勧誘の口上ときたら、産卵期のアプカルの鳴き声に匹敵するほど、二日酔いの頭にガンガン響きやがる。そんな訳で、今回は黒渦団の思惑について、若干の恨みをこめつつ伝えていこう。

冒険者を勧誘せよ!

そもそも、軍のお偉方が冒険者に熱を上げているのは何故か? それは、我がリムサ・ロミンサの海軍偏重主義に原因があるといえるだろう。
古来より、リムサ・ロミンサでは有力海賊が競い合い、国を導く「提督」を決めてきた。そして、提督となった者が率いていた海賊団が国軍「バラクーダ騎士団」の中核となり、有事の際には国を護るために戦う。こうした伝統は、海軍こそが軍の花形という文化を作り上げる結果になった。
もちろん騎士団の各艦隊には、それぞれ陸戦隊が付随している。イエロージャケットを纏った彼ら陸戦隊の実力は、知っての通りなかなかのものだ。だが、船上戦闘や強襲揚陸には長けていても、陸上での長期の行軍や大規模な会戦となれば話は違う。海には海での戦い方があるように、陸には陸での戦い方があるってことだ。
読者諸兄には、冒険者と聞くと「すぐに船酔いになる情けない連中」を思いうかべる御仁もいるかもしれないが、そいつはフェアとはいえないだろう。彼らはクルザスの山岳部から、鬱蒼とした黒衣森、そしてザナラーンの荒野と世界各地を渡り歩いてきた経験がある。確かに船に乗れば三秒でゲロをはくかもしれんが、陸の上での戦いにかけちゃあエキスパートってことだ。 おおっと、この記事を読んでいる冒険者諸君。ゲロの件で気を悪くしないでくれたまえ。ここリムサ・ロミンサは、腕っ節と気合こそがものを言う「海の都」だ。多少の船酔いなんざ問題じゃあない。我ら海の民と君たち冒険者が手を組めば、腐れ帝国人共のケツを蹴り上げるのも訳がないってもんだ。勝利の祝杯で酔いつぶれるためにも、黒渦団の「龍船旗」の下で共に戦おうじゃないか!

ユマ・モルコット

関連項目

ハーバーヘラルド】【ユマ・モルコット