エッグハント/預言の卵(えっぐはんとよげんのたまご)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「週刊レイヴン」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
エッグハント/預言の卵 (2011/04/15) 編
黒衣森の木々の1本、そのまた無数に空いたウロの1穴から、鋭いクチバシで一片の真実をつつき出す「週刊レイヴン」主筆のグッドフェローです。
今号は、グリダニアの街角を賑わすホットな話題、奇祭「エッグハント」についてお届けしましょう。
●預言者か? ペテン師か?
奇妙な歌を歌いながら、街角で卵を配る一団が話題になっているのをご存知だろうか。
その怪しげな祭り「エッグハント」の実態を探るべく、主催者のジリ・アリアポーさんに取材を試みた。
ジリさんによれば、そのきっかけは星の輝く晩に見た夢にある。
賢者を乗せた十二個の卵が天より舞い降りる、というそれはそれは神秘的な夢だったそうだ。その中の賢者のひとりは、こう告げたという。「汝、備えよ。間もなく我ら、輝ける卵にて戻らん」と。
これを啓示と考えたジリさんは、すぐ行動に移した。
夢で見たド派手な賢者の卵「アルコンエッグ」を再現すべく、ドードーの卵を集めて色づけし始めたのだ。最初は冷ややかだった近隣の人びとも、いつの間にか、彼女の熱意にほだされて卵作りを手伝い始め、今では共に並んで声をからしている始末。そのひとり、ブリコトくんはこう熱弁をふるう。「この卵を温めたら、賢者さまがお生まれになるんだ!」と。
●信者は増え続けるが……
こうしている間にも、この奇祭の参加者は増え続けている。いや、協力者に授与される珍妙な帽子ほしさに、いやいや手伝っているだけの者ならもっといよう。だが、この祭りがフィナーレを迎えるとき、彼女が語るように、本当に十二賢者は現れるのであろうか? それは時の神アルジクのみぞ、知るところだ。
オリバー・グッドフェロー