その光は未来を照らす(そのひかりはみらいをてらす)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「週刊レイヴン」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
グランドカンパニー特設ページ 更新 (2011/11/22) 編
その光は未来を照らす
カヌ・エ・センナ様記念式典で演説!
黒衣森の木々の1本、そのまた無数に空いたウロの中の1穴から、鋭いクチバシで一片の真実をつつき出す「週刊レイヴン」主筆のグッドフェローです。グランドカンパニー「双蛇党」が開催した記念式典の様子を、緊急レポートとしてお届けしましょう。
カヌ・エ・センナ様ご来臨
演奏会や祭事の際に多くの人々が集まるミィ・ケット野外音楽堂だが、その日の賑わいぶりは別格であった。何といってもカヌ・エ・センナ様が、「双蛇党」の結党を正式発表する記念式典なのだから無理もない。この歴史的式典に参列しようと、グリダニア人だけでなく行商から冒険者まで、実に多くの人々が集まることとなった。
そうした中、カヌ・エ・センナ様は式典の冒頭にて、「汝の正義と勇気を信じて我らの森を、否、汝らの森を守るべし。さすれば、必ずやノフィカ様の霊験あり」との大精霊の言葉を代弁。精霊たちが、我らを森の一部であると認めてくれた旨を報告し、森を穢す侵略者、ガレマール帝国への断固たる抵抗の意思を表明した。
かつて我らの祖先は、精霊を恐れ地下の穴蔵に隠れ住んでいた。地下都市「ゲルモラ」時代のことである。そこから長い年月をかけて、幻術士たちが精霊との対話を成功させ、森に住まうことを許されたのだ。だが、そのような長い歴史の中でも、大精霊が「汝らの森」と表現したことは、一度たりともなかった。その言葉の意味は限りなく重い。
式典の締めくくりに、カヌ・エ・センナ様は音楽堂を精霊の御光で包み込んだ。強大な帝国の影が忍び寄る困難な時代だからこそ、その暖かくやわらかな光の下で、我らは新たな友人、すなわち冒険者たちと手を取り合い、国難に備えなければならないのだ。
オリバー・グッドフェロー