調査隊全滅!?(ちょうさたいぜんめつ)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「週刊レイヴン」の一つ。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
旧the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。
グランドカンパニー特設ページ 更新 (2011/05/18) 編
調査隊全滅!?
「トトラクの千獄」最後のリポート
黒衣森の木々の1本、そのまた無数に空いたウロの中の1穴から、鋭いクチバシで一片の真実をつつき出す「週刊レイヴン」主筆のグッドフェローです。 本誌の勇敢なる特派員マーティンが命を賭してもたらした、緊急速報をお届けしよう。
地下監獄で起きた悲劇
いま「トトラクの千獄」で、何かが起きている。
そう、かつて密猟者や森林放火魔といった重犯罪者を収監するために利用され、人の道に反するとして先々代の幻術皇によって閉鎖された、あの忌まわしき地下監獄だ。
つい先日のことだ。封鎖されていたはずのその監獄に、ガレマール帝国の傭兵らしき人物が出入りしている、との衝撃的な目撃情報が本誌編集部にもたらされた。事態を重くみた編集長は、すぐさま双蛇党に通報。結果、独占スクープこそ失われたものの、特例処置として4名からなる先遣偵察分隊の1名として本誌特派員マーティンも同行を許された。
「こちら偵察隊……これよ…千獄に侵入す……」
党から借り受けた強力な軍用リンクシェルを使用していたにも関わらず、統合司令部で待機する我々に届いたマーティンの声は最初から途切れがちだった。帝国の妨害雷波の所為であろうか?
やがて、一度は完全に途切れてしまった通信が一時的に回復した際、断続的に届いた隊員たちの声が、我々の耳にしたもののすべてになってしまった。
「なん……光るカベ……先…進めない……畜生……」
「妙な……機械……触るな……これ……帝国…の……」
「く、来るぞ……また、アイツだ……助け……うわぁぁぁ……」
その後、耳障りな破砕音を残して、通信が途絶えてしまったからだ。
格闘士としての心得もあったマーティンはおろか、精鋭ぞろいの双蛇党の分隊全員が消息を絶ったことは、尋常の事態ではない。 もはやトトラクの千獄で、帝国軍が何らかの工作を行なっていることは明白だ。 問題は、彼らがそこで何をしているかである。 双蛇党には、我が国の安全のため、早急なる対応と解明を望むところである。
オリバー・グッドフェロー