アルバクの天眼鏡(あるばくのてんがんきょう/Alvak's Spyglass)
ウルダハの経済誌「ミスリルアイ」の不定期連載の用語解説コラムと思われる。筆者はミスリルアイに広く記事を提供している論説委員ハバク・アルバク。
初出は2012/02/16更新のthe Lodestoneのトピックス記事。
歴史的には「天体望遠鏡」を表す言葉だったようで、それが「占い師が運命などを見通す柄のついた不思議な凸レンズ」、いわばマジックアイテムのようなニュアンスで、虫めがね状の道具に転用されるようになったらしい。
一方で、英語名は"Alvak's Spyglass"となっているが、このspyglassは一般には望遠鏡を指す。単語的にはspyglassには天眼鏡やドアののぞき穴といったニュアンスもあるようだが、英語版ミスリルアイを見る者は「ミスリルアイのロゴにある望遠鏡」に誘導される場合が多いだろう。ニュアンスとしては「偵察用ガラス/偵察用眼鏡」であり、天体望遠鏡よりは「地上望遠鏡」、あるいは「ソリッド・スネークが使うような双眼鏡」のイメージを背負った言葉である。
現代の日本語で天眼鏡というと「望遠鏡ではなく虫眼鏡を指す」と考えてよいと思われるが、由来まで考慮すれば「天」もしくは天体の観測に使う道具に使っても不自然ではなさそうだ。
そんなわけで、ミスリルアイ読者にとって「アルバクの天眼鏡」のイメージは「虫めがね」ではなく「ミスリルアイロゴに描かれた望遠鏡」なのではないだろうか。
本誌論説委員ハバク・アルバクが、注目の「言葉」に隠された真実を探り出す。
初出は2012/02/16更新のthe Lodestoneのトピックス記事。
参考 編
日本語で「天眼鏡」とはいわゆる「虫めがね」、「ルーペ」の通称。歴史的には「天体望遠鏡」を表す言葉だったようで、それが「占い師が運命などを見通す柄のついた不思議な凸レンズ」、いわばマジックアイテムのようなニュアンスで、虫めがね状の道具に転用されるようになったらしい。
一方で、英語名は"Alvak's Spyglass"となっているが、このspyglassは一般には望遠鏡を指す。単語的にはspyglassには天眼鏡やドアののぞき穴といったニュアンスもあるようだが、英語版ミスリルアイを見る者は「ミスリルアイのロゴにある望遠鏡」に誘導される場合が多いだろう。ニュアンスとしては「偵察用ガラス/偵察用眼鏡」であり、天体望遠鏡よりは「地上望遠鏡」、あるいは「ソリッド・スネークが使うような双眼鏡」のイメージを背負った言葉である。
現代の日本語で天眼鏡というと「望遠鏡ではなく虫眼鏡を指す」と考えてよいと思われるが、由来まで考慮すれば「天」もしくは天体の観測に使う道具に使っても不自然ではなさそうだ。
そんなわけで、ミスリルアイ読者にとって「アルバクの天眼鏡」のイメージは「虫めがね」ではなく「ミスリルアイロゴに描かれた望遠鏡」なのではないだろうか。