エッグハント/奇祭再び(えっぐはんときさいふたたび)
公式の読み物として旧the Lodestoneで紹介されていた読み物、「週刊レイヴン」の一つ。
the Lodestoneは閉鎖したため、現在は読むことが出来ない。

エッグハント/奇祭再び (2012/03/26)

黒衣森の木々の1本、そのまた無数に空いたウロの1穴から、鋭いクチバシで一片の真実をつつき出す「週刊レイヴン」主筆のグッドフェローです。
今号では、奇祭「エッグハント」が再び開催されるという噂について、速報をお届けしましょう。

奇祭「エッグハント」をもう一度!

読者諸兄は、「エッグハント」を覚えているだろうか?
「賢者を乗せた十二個の卵が天より舞い降りる」という奇妙な夢を見た少女が、仲間たちと共に始めた、飾りタマゴを集める奇祭のことだ。結局、前回の開催時には、少女たちの願いもむなしく賢者は降臨しなかった。そればかりか、発起人の少女、ジリ・アリアポーさんの突然の失神と、記憶の喪失という混乱した状況で幕を閉じたのである。

上記のように振り返って書き記すと、奇祭は大失敗であったかのように思える。
しかし、大勢の人々が飾りタマゴを追うこの祭りを楽しんだことは、紛れもない事実であり、人々に連帯を思い起こさせた「良き思い出」として「エッグハント」を語る者も少なくない。今回、この奇祭を再び開催しようとした背景には、月の衛星「ダラガブ」が異常な大きさで禍々しい光を放ち、都市民の間で動揺が広がる中、少しでも良き思い出を再現しようとの意図があるようだ。

聞くところによれば、かつて「エッグハント」の開催を手助けした人々が、祭りに関する記憶を失っていたジリさんたち、エッグドリーマーに熱心に働きかけたのだという。取材中、祭りに協力する人々は、本誌編集部の記者に対し意味ありげに笑いながら、手刷りの「手配書」を渡してくれた。
どうやら、今年もスプリガンたちが祭りに一枚かんでくることになりそうだ。

オリバー・グッドフェロー

関連項目

週刊レイヴン】【オリバー・グッドフェロー
本記事に対して情報がある方は下記コメント機能をご利用ください。