汚点/ネタバレ(おてん/ねたばれ)
モトフリド : 遅い、遅すぎる……。このままでは約束の時間が……。
モトフリドはソワソワした様子だ。
まだか、まだか・・・と、時間を気にしつつ、冒険者の帰りを待っていた。
と・・・そのとき、彼は酒場の扉を開ける冒険者の姿を発見する。
モトフリド : ……おっ! 冒険者!その手にあるのは、「ミルクワーム」だな!?
モトフリド : とにかく時間がない! 早くそいつを渡してくれ!
そう言うや否や
冒険者に近づき
その手から「ミルクワーム」を譲り受ける。
モトフリド : よーし! 俺が調達した「ザナラーン天然重曹」と
この「ミルクワーム」があれば、あの忌々しいシミともオサラバできる!!
そう早口で言いながら、彼はかねてより机の上に出しておいた錬金術の素材と「ミルクワーム」を調合し始めた。
プシュー! プシュー!
アレンビック(蒸留器)から煙がでる。
緊張の瞬間だ。
ピカーン!
シュイーン!
どうやら、「シミ抜き薬」の作成に成功したようだ。
モトフリド : これで第一印象もバッチリ!初デート大成功間違いなし!
俺の未来も明るい!これも冒険者のおかげだ! 本当にありがとう!
彼は嬉しそうだ。
冒険者の手を力強く握り、
希望に満ち溢れた笑顔で冒険者にお礼を言う。
モトフリド : ほれ、約束の報酬を渡そう。受け取ってくれぃ!